
東京の港区にあるユニセフハウス
日本ユニセフ協会が運営するユニセフハウスは、東京の港区に施設が設置されています。
世界中の子供達の暮らしを知ったり、ユニセフが取り組む活動の理解が深まる場所で、大人も子供も学べるのが魅力です。
施設内では展示スペースが設けられていて、開発途上国の保健センターや小学校の教室、緊急支援現場などが常設展示で再現されています。
またミニシアターを備えているので、映像で学べる機会もありますし、130名を収容するホールも併せ持ちますから、多用途に活用することが可能です。
目次
オープンから約6年で30万人の来場者数を達成
オープンから約6年で30万人の来場者数を達成していますから、知名度や注目度、人気の高さを窺うことができます。
ユニセフハウスは2001年の7月にオープンして以来、20年近く子供達の現状やユニセフの活動を発信し続けています。
日本に居ながら、世界中の現場が手に取るように分かるので、これまでユニセフについて知らなかった人も理解を深められます。
ユニセフが大切にしているのは、この先も続く未来において、誰一人取り残さないという公平な世界に対する思いです。
実現する為には何が必要か、それを世界中の様々な人達が話し合って、より良い未来への挑戦を決めています。
その目標の1つが2030年までに達成すべきと定めた、SDGsという取り組みです。
SDGsとは
SDGsとは持続可能な開発目標のことで、2015年に国連サミットで採択され、世界中の国々が取り組む国債目標になっています。
東京のユニセフハウスでは、SDGsについて学べるコーナーが常設展示されていますから、いつでも詳しく取り組みを知ることができます。
他にも、ユニセフの歴史や戦争、災害で実際に使われている緊急支援用のテント、子供が戦場で使っている銃のレプリカに触れられます。
テントには支援物資のサンプルが置かれているので、よりリアリティがあって想像力を掻き立てるでしょう。
シアタースペースには大画面とパソコンが設置されていますから、映像でユニセフの活動を見たりパソコンで調べることできます。
黒板や机、椅子とカバンを設置する教室を再現
悲惨な戦争や災害を経験した国や地域でも、支援が進むと学校が誕生したり、子供が教育を受けられるようになります。
黒板や机、椅子とカバンを設置する教室が再現されているので、ここでも何かと考えさせられるはずです。
豊かで安心して暮らせる生活の実現には、健康についてもサポートする必要があります。
その為、ユニセフハウスには各国の現地に設置がある、保健センターも再現済みです。
保健センターはさながら学校の保健室のようで、白衣や書類などを保管する棚、体重計にユニセフらしくワクチンを含むボックスが置かれています。
子供の権利を認め、尊重しながらサポートを行うこと
ここまで1つずつ学んでいくと、ユニセフが目指したり実現しようとしている世界の姿が見えてきます。
それには子供の権利を認め、尊重しながらサポートを行うことが不可欠です。
ユニセフが掲げる子供の権利条約は、活動の根底にあるいわば基盤のような存在です。
子供の基本的人権を国際的に保障することを目的とした、日本でも採り入れられている条約です。
ユニセフハウスは子供でも分かりやすいように、イラストなどを用いて分かりやすく紹介しています。
平和な日本では実感が湧きにくいですが、世界では今でも戦争が続いていたり被害に遭う子供が発生します。
被害の1つが地雷で、戦争が終わっても恐怖を与え続けたり、子供の安全を脅かす問題として残ります。
銃のレプリカと共に、この地雷のレプリカも展示されていますが、写真と一緒に見ると大人でも忘れられなくなるでしょう。
人気サッカー選手と擬似的にワクチンを運ぶ写真が撮影できる
それくらいに地雷は卑劣ですし、平和の有り難みと同時に戦争の悲惨さを痛感することになります。
一方では、人気サッカー選手と擬似的にワクチンを運ぶ写真が撮影できたり、砂漠の子供達にスポットライトを当てた写真展が開催中です。
感染症の発生によって、一時的に展示スペースが臨時休館していましたが、感染予防対策を講じた上で再開しています。
ユニセフハウスは公益財団法人日本ユニセフ協会の運営なので、入場料なしで入場したり展示物を見て回ることができます。
開館は平日と第2・4土曜日の午前10時00分~午後5時00分までで、日曜祝日やそれ以外の土曜日、年末年始や協会創立記念日の毎年6月9日はお休みです。
ガイドを必要としたり、学校や団体が訪問する場合は、事前に予約を入れることで当日案内などのサポートが受けられます。
来館者による感想は好評で、何かできることを考える意識が芽生えたり、具体的に取り組む切っ掛けが与えられる場になっていることが分かります。
まとめ
セミナーやイベントの開催に積極的ですし、ユニセフスタッフによる現地の報告会なども開かれるので、肌で現場の最新の状況を感じることができます。
参加者同士で交流したり、話し合って理解を深めることができますから、有意義な時間が過ごせます。
イベントは東京以外の関東圏や他の地域にも広がっており、ユニセフの活動の一部が垣間見られるようになっています。
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祈りのツリーproject | 日本ユニセフ協会
最終更新日 2025年5月24日 by nakojp