混迷する森友学園問題は「忖度」を認めるのが鍵です

昨日の深夜ABC朝日放送を見ていると、「橋下×羽鳥の番組」で橋下前大阪市長である橋下徹氏が渦中の森友学園問題について語っていました。

口八丁手八丁の彼の言葉は半信半疑のところが多いのですが、「なるほど」と思うことが多かったのも事実です。

例えば今年の流行語大賞になりそうな「忖度」は、実際あったと橋下氏は断言し、自分の責任だと認めています。

彼の市長時代、私学認可問題だけでなく、あらゆる分野において彼は規制緩和するように市役所職員に大号令をかけたと言います。

大阪市では長年に渡り新しい私立の小学校の創立はありませんでした。

あまりにも小学校を創立するハードルが高く、簡単に参入できなかっためです。

そんな橋下氏の大号令の下、大阪市側が参入のハードルを下げたのです。

これが橋下氏の認めた忖度の部分です。


出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20170327-00069171/

ただし橋下氏は規制緩和をしたことは問題ではなく、申請者が適当か判断する私学審議会が適切に機能しなかったことが問題だと言いました。

慣例として私学審議会に書類が渡った時点でほぼ認可されることが決まり、最後に小学校の建物が完成してからチェックに行き最終的に認可が行われる流れなのです。

ですから学園側は報道が激しくなってからも工事を進めていましたが、事実上3月中に建物が完成しないと分かり申請を却下したのです。

 

次に9億5600万円の土地が1億3400万円と、約8億円引きで購入できた問題も、忖度が大きく関わってきます。

籠池氏側から敷地内から大量のゴミが埋まっているのが見つかったので、その撤去費用を出して欲しいとごり押しされ、近畿財務局が撤去費用が何故か8億円と見積もり、値引きされることになったのです。

籠池氏はこの土地の取得に国会議員の数人に根回しするようにお願いしたといいます。

自民党の重鎮鴻池氏は籠池氏婦人から紙袋を渡されたと言っていますが、事実関係は不明です。

一方籠池氏も講演会で安倍総理婦人から100万円の寄付を受けたと言いますが、これも事実関係は不明です。

それに小学校の名誉校長に、安倍総理婦人の名前があったことも大きな影響を及ぼしと考えられます。

橋下氏によるとお金の問題は証明が難しいのでこの際置いて置いて、財務省や安倍総理が忖度があったと認め、謝罪することが必要だと言うのです。

実際証人喚問は茶番で、何も解決しませんでした。

安倍総理は婦人を公人だと認め、表立って活動するなら「総理婦人」などの公的ポストを与えると、これからはこのような問題が起こらないと言い、「なるほど」と納得しました。

 

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最終更新日 2025年5月24日 by nakojp