原発の仕組みやメリット、デメリットについて
目次
⒈原発の仕組みについて
原発と聞いて何となく理解はしているけれども、詳しいことについてはあまり知らないという人が多いのです。
そもそも原発の仕組みは、原子炉でウランの核分裂の際に発生するエネルギーを利用して、電気を発生させるものです。
これを聞くと火力発電と似ていると思う人もいるかもしれませんが、火力発電の場合には、ボイラーで天然ガスや石炭、石油などの燃料を燃やした熱を利用して、水を沸騰させます。
原子力発電の場合には、原子炉でウランの核分裂で発生した熱を利用して水を沸騰させることになりますが、その後の仕組みは同じで、水から発生する水蒸気によってタービンを回します。
タービンが発電機につながれているので、そこから電力を生み出す仕組みとなります。
東日本大震災で福島の原発事故が起こって以来、今後の原発問題が注目を集めています。
●経済面のメリット
原発のメリットとしてまず第一に挙げられることは、経済面での魅力です。
ほかのエネルギー発電に比べた場合には、一度に大量の電気を発電することができるので、電気を発電するコストがかなりやすくなります。
日本人の電力消費量は、過去と比べた場合にはかなりの増加傾向にあることから、安くて大量に発電できることは非常に魅力的と言えます。
それまではほかの発言で賄えたのだから大丈夫じゃないかともいわれていますが、そのころは現在と比べた場合には電力消費がかなり少なかったでしょう。
近年ではかなりの電力消費が増えたので、急にやめてしまった場合には、計画停電や節電などを頻繁に行う必要が出てきます。
さらには原子力発電所の近隣地域に対しては、補助金が支給されています。
これにより小さな町であっても、経済的に潤うことにつながります。
つまり地方活性化につながっているということです。
●日本の技術力の高さをほかの国にアピールできる
そして原子力発電を安全に運営できているということは、日本の技術力の高さをほかの国にアピールすることができます。
これがメリットになるのかと思う人も多いかもしれませんが、日本の技術力が高いことをほかの国に証明することができれば、日本のブランドとなる新幹線の船、飛行機などんも海外から受注しやすくなるでしょう。
つまり日本の経済には非常に重要なことであり、中国が安さで勝負しているので、日本は技術力と安全性で勝負するしかないということです。
●クリーンなエネルギーである
三つ目なメリットとしてはクリーンなエネルギーであることが挙げられます。
現在原子力発電をすべて停止することになった場合には、火力発電が面院のエネルギーとして使われることになるでしょう。
しかし火力発電の場合には大量の二酸化炭素が排出されることから、更なる地球温暖化を招くことにもなります。
原子力発電の場合には、二酸化炭素を発生させることもなく、大気汚染につながる酸性雨や光化学スモッグなどの有害物質を排出することはありません。
問題が起きなければ、かなりクリーンなエネルギーと言えるでしょう。
⒉原発のデメリット
このようなメリットがあるものの反対にデメリットもあるため注意が必要です。
●事故が起きた場合の損害が大きい
一番のデメリットとして言えることは、万が一事故が起きた場合の損害が大きいことです。
現在でも東日本大震災の時の福島の件で、世界中に知れわたっていることでしょう。
万が一何かしらの事故が起こった場合には、その周辺一帯は、長期間人間がすむことはできなくなります。
もちろん人間だけではなく動植物にも様々な影響を及ぼすことでしょう。
一度放射能が漏れてしまえば、人間は近づくことができないので、修復や対策も全くできなくなってしまいます。
ほかの発電方法と比べた場合には、万が一の際にはかなりの損害となることがわかるでしょう。
●毒性のある放射性廃棄物が出る
そして二つ目のデメリットとしては、毒性のある放射性廃棄物が出るということです。
大量に電気を作ることは可能ですが、それと同時に危険な毒性のある廃棄物が排出されます。
廃棄物は放射性を帯びているので非常に毒性が高いものです。
この処理方法はいまだに安全な方法が見つかっていないもので、基本的に完全に地球からなくすことは難しくなっています。
そのためコンクリートで固めて、どこかしらに保管するしか方法はありません。
現在では地層処理の方法が提案されているものの、この方法だと最低でも10万年は地下に閉じ込めておかなければなりません。
このように廃棄物が非常に危険なものであり、これがどんどん増え続けていくということは、かなりのリスクを伴うことと言えるでしょう。
●悪用性が高い
最後に悪用性が高いということが挙げられます。
このように大きな危険が詰まっているものであり、万が一他国から軍事的な攻撃を受けた場合には、かなりの損害を受けることになります。
現在のところ核を保有することは、一部の国でしかできません。
原発を攻撃されてしまえば、それは核で攻撃されたのと同じであり、かなりの脅威となることが予想できます。
このようにメリットもあれば大きなデメリットもあることから、今後の対策が必要となります。
正し日本大震災の際の大きな事故がこれから起こらないようにするためにも、その他のエネルギーの開発にも力を入れてもらいたいところです。
最終更新日 2025年5月24日 by nakojp